Cnet(百度の井上社長の記事)を見て
改めてBaiduが日本市場に浸透するのかどうか考えてみた。
日本にはYahoo!、Googleと世界の2大巨頭がひしめき合っている。
日本の検索市場においてYahoo!のシェアはなんと76%!!。かたやGoogleは5.4%。
トラフィックでは圧倒的にYahoo!のひとり勝ち。この中に果たしてBaiduの入る余地はあるのだろうか?
Yahoo!は早くから日本市場に進出し、いち早く日本のユーザーを取り込むことに成功している。成功の秘訣は究極のローカライズにあると言われている。対するGoogleも日本向けにローカライズ戦略をとらざるを得ない状況だ(mixiやはてなとの提携だったりする)。
ちなみにTechCrunchによるとGoogleは、このYahoo!とのガチンコ対決を避け、NTT DoCoMoやKDDIとの提携により、ケータイ領域から日本のユーザーを囲い込む作戦に出ている。圧倒的王者(あくまでも日本の話だが)相手に直接対決を挑んでも、現状では勝ち目が無いことを理解しているということか。
世界の流れとしてPC→ケータイへとシフトが急速に進みつつあるので、Googleとしても日本のケータイ業界(世界一進んでいる)をキッカケに世界のケータイ業界を支配しようと考えているのかもしれない。その状況をYahoo!が黙ってみているわけではなく、当然ながら親会社のSoftBankとの連携を強めている(Yahoo!ボタンが良い例)。
さて、21世紀はケータイとアジアの時代(両方を制したものが勝つ)と言われている。
GoogleはAndroid及び日本のケータイキャリアとの連携を深めることで、その両方を取りにかかるという戦略らしい。一方でYahoo!もケータイへの侵攻を強めている。
そこに、Baiduはどのような戦略で日本市場へ浸透していくのだろう。
Baiduの強みは中国を制していることだろう。アジア戦略において中国をここまで牛耳れているのは最大の強みだ(中国で60%超のシェア)。ケータイにおいてはどうだろうか?まだそれほど対応できていないだろう。よってPC(Web)で戦うことになるのだろうが、当然ながらキラーコンテンツは「画像検索」、「動画検索」だろう。僕自身もBaiduで画像検索すると色々な画像が発見できて結構感動したりする(Googleだと見つからない画像がサクサク出てくる)。
Cnetの記事にも載っていたけど、このエンタメ検索によってトラフィックを稼ごうというわけだ。
ただ、これには著作権問題が重くのしかかるだろう。
いわゆる著作権無視の荒れた検索エンジンとのレッテルにより、如何にトラフィックを稼ごうとも広告主が現れないというリスクを抱えながら展開していかなければならないだろう。
2ちゃんねる化してしまう恐れと戦いながら、日本で成功できるとは到底思えない。
ココをどう乗り切るかが、キモになるんちゃうか?
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