米国発の世界的金融危機はとどまるところ知らずなようで。
焦点は10月10日(日本時間11日)の破綻したリーマンのCDS清算日だとか。
この結果を受けて、米銀行があと2~3潰れる可能性もあるとのこと。
ちなみに、この金融大量破壊兵器の異名を持つCDSって何なのだろう?
ちょっと調べてみました。
上の図のように、とある企業が債券を発行したとする。
引き受けたB社は債務不履行のリスクを抱えることになるが、そのリスクを第三者と損失補填契約を結ぶことで、軽減するという仕組み。その代わりにC社へ保険料(プレミアムという)を支払うという、損害保険に近いスキームになるのかな。
んでもって、今回A社(リーマンBros)が破綻したことで、その債券を引き受けていた企業が上記図のC社から保険金(損失補てん金)を受け取る一大イベントが行われるのだ。ABCと書いているけど、おのほとんどが証券会社や銀行といった金融機関で、Cのポジションにいる銀行やら証券会社がリーマン破綻によって炸裂した、大量の損失を支払わなければならないのだ。当然、支払えない企業も出てくるので、Cのポジションにいる企業が次の破綻先第一候補というわけ。
恐ろしい・・・
ただそれすらも「終わりのはじまり」というのが、このCDSというもので。
C社が破綻すれば、その債券にもとづくCDS契約にも飛び火して、数珠繋ぎに破綻の連鎖へと発展する恐れがあるんだって。これはメチャメチャ危険ですな~・・・
(tanakanews.com)
この時期にアメリカ大統領になるなんて、結構勇気いるだろ。
なんつったて、CDSがかけられている債券の総額は60兆ドルらしいからね。
時限爆弾を仕掛けられているようなものだ。
「僕、やっぱり辞退します」
ってどっちか言わないかな?俺だったら間違いなく言うね。
Thanks for writing this.
投稿情報: Nadie | 2008年10 月29日 (水) 13:54